
【天皇賞春2020】フィエールマンが連覇!長距離戦でもスピードがすごい
※レース画像をJRA公式ホームページから引用
競馬大好きエンジニア、ベルトトルトです。
2020年5月3日、京都競馬場で春の天皇賞(芝3200m)が行われました。
2020年の天皇賞・春を制したのは、フィエールマン
競走成績:10戦5勝(2020年5月3日現在)
天皇賞・春は2019年に続く勝利で史上5頭目の天皇賞・春連覇となりました。
天皇賞・春を連覇した馬は以下の通り、すごい馬ばかりです。
- メジロマックイーン(1991、1992年)
- テイエムオペラオー(2000、2001年)
- フェノーメノ(2013、2014年)
- キタサンブラック(2016、2017年)
- フィエールマン(2019、2020年)
G1勝利は、2018年菊花賞、2019年天皇賞・春に続き、3勝目。
フィエールマンの父はディープインパクトですが、ディープインパクト産駒のGI・3勝以上馬はジェンティルドンナ(7勝)に続き2頭目。
牡馬では初だそうです。これは意外でした。
フィエールマンの血統
父:ディープインパクト
母:リュヌドール
母の父:Green Tune(グリーンチューン)
血統表は以下の通り。
引用元:netkeiba.com
母のリュヌドールはフランスで生まれた馬ですが、競走馬時代は2004年に日本のレース、ジャパンカップにも出走していたようです。
繁殖牝馬になってから、再び日本に来て、こうして産駒がG1を勝つというのは感慨深いものですね。
また、母の父のGreen Tuneの血統には、ノーアテンションという馬(父が同じGreen Dancer)がいて、日本ではスーパークリークの父として知られています。
スーパークリークといえば、1988年菊花賞で、あの武豊ジョッキーが初めてG1を勝った馬として有名です。
1989年天皇賞・秋、1990年天皇賞・春も勝っていて、スピードとスタミナをあわせ持った名馬で、フィエールマンがこれだけ長距離で強いのも、血統から考えるとすごくロマンがあります。
レース映像
フィエールマンは14番(ピンク色の帽子)です。
天皇賞・春は3200mのレースですが、前半1000mが1.03.0(63秒)、スローペースとなりました。
中盤はゆっくり走り、残り1000mくらいから、一気にペースが上がるというのが展開として多いのかもしれません。
フィエールマンだけはスピードが他の馬と違うな、と感じる圧巻のレースでした。
第4コーナーの手前まではじっくり脚を溜めて、最後の直線で一気に爆発です。
レース時計は 3.16.5 でした。
そんな中、勝ったフィエールマンは後ろからいって、直線で差すという形でした。
以下、赤矢印で示した、一番外側のピンク色の帽子です。
最後の直線では、2着になったスティッフェリオとのデッドヒートが見応えありました。
最後は僅か11センチ差だったようです。
3200mを走って、最後が11センチ差って、すごい勝負の世界です。
以下が最後の直線入り口からのレース映像です。
最後は、フィエールマンがギリギリ差したかー!という感じで、めっちゃドキドキする展開でした。
そして、これがゴール時点の写真です。
引用元:JRA公式ホームページ
他の馬に負けないフィエールマンの勝負根性
フィエールマンを見ていると、勝負根性がすごくあって、しっかり勝ち切るというイメージです。
今回のレースも、ゴール前でスティッフェリオと並んだところをしっかり差し切っています。
フィエールマンのように勝負根性のある馬だと、こういう展開になると強いですね。
2019年の天皇賞・春もフィエールマンの勝負根性はすごいな、と感じるレースでした。
以下が2019年の天皇賞・春の最後の直線の映像です。
フィエールマンは10番(オレンジ色の帽子)で、最後の直線の入り口では既に先頭でした。
フィエールマンの外にいる、2着のグローリーヴェイズと並んでの叩き合いですが、こういう展開になったら負けない勝負根性です。
2020年は2019年とは違う展開で直線で差す競馬になりましたが、ジョッキーも「最後の直線では良い脚を使える」と馬を信じていたため、道中はリラックスして走らせることに専念したそうです。
こうして、勝負根性を発揮して勝ち切るフィエールマンは、強い馬ですね。
虚弱体質を乗り切るローテーション
フィエールマンは、この天皇賞・春が今年最初のレースになりました。
これまで競馬の常識というと、トライアルレースで一度叩いて、調子を上げてから本番のレースに臨む、というローテーションが一般的でした。
ただ、フィエールマンを始め、近年ではトライアルレースを使わず、本番に直行して結果を残している馬も多いです。
2020年の皐月賞を勝ったコントレイルもそうでした。
フィエールマンの場合は、兄弟も含めて虚弱体質の馬が多く、フィエールマン自身もレースの間隔を空けてレースに臨むことで結果を出しています。
ただ、人間の場合も同じだと思いますが、試合間隔が空いてしまうと感覚が鈍ったりすると思います。
その中でレースに出ていない時期でも、調教などでしっかり調整して結果を出すというのは本当にすごいと思いますし、馬の能力だけでなく、体質や精神面などにも繊細になって馬を育てている、牧場や調教師さんなど関係者のみなさんの力なんだなと感じます。
クリストフ・ルメールジョッキー
フィエールマンの鞍上はクリストフ・ルメールジョッキーです。
引用元:JRA公式ホームページ
1999年フランスデビューで、2002年からJRAの短期免許制度を利用しJRAでも騎乗しています。
ルメールジョッキーは、2005年の有馬記念が印象的でした。
あのディープインパクトが国内で唯一負けたのが2005年の有馬記念で、その時勝ったハーツクライに乗っていたのがルメールジョッキーでした。
以後は、毎年のように短期免許を取得して、様々な舞台で活躍していました。
2015年にはJRAの騎手免許試験を初めて受験し合格。
同時に合格したデムーロジョッキーと共に、外国人として初めてJRAのジョッキーとなります。
その後は大活躍していて、2020年5月3日現在、G1は29勝(地方、海外除く)と、毎年勝ちまくっています。
そして、2017年から3年連続で、騎手リーディング(年間勝利数1位)。
2020年も5月3日現在で、62勝で現在2位と、G1に限らず、今最も勝っているジョッキーがルメールジョッキーです。
史上初の天皇賞4連覇
天皇賞は春と秋に2回行われるレースですが、今回フィエールマンの勝利で、ルメールジョッキーは天皇賞4連覇となりました。
G1を勝つだけでも難しいと思われるのに、本当に偉大な記録だと思います。
- 2018年天皇賞・秋:レイデオロ
- 2019年天皇賞・春:フィエールマン
- 2019年天皇賞・秋:アーモンドアイ
- 2020年天皇賞・春:フィエールマン
2020年、秋の天皇賞はどうなるでしょうか?
今から楽しみです。
次走は宝塚記念?中距離でのスピード勝負にも期待
レース後は放牧に出して、問題がなければ次走は2020年6月28日の宝塚記念(芝2200m)になるようです。
フィエールマンはここまで、G1を3勝していますが、すべて3000mを超えるレースです。
3000m未満のレースでは昨年、有馬記念とフランスの凱旋門賞に挑戦しましたが、残念な結果に終わりました。
ただ、フランスへの海外遠征や、海外遠征帰りの影響があった有馬記念と、万全の状態でレースに出走できていないので、まずは万全の状態で宝塚記念に出走して欲しいなと思います。
フィエールマンのスピードを見ていると、2000m〜2400mのG1でも結果を残せると思うので、フィエールマンの今後が楽しみです。
▼2020年5月28日 更新
放牧中ですが、全体的な疲れが抜けないとのことで、宝塚記念は見送り、秋競馬に備えるようです。
▼JRAの情報は以下をご覧ください
JRA公式ホームページ
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