ポーカー戦略 虎の巻:リミットホールデム

お疲れ様です。
すっかり冬ですね。

 

 

Gipsyは湯たんぽを愛用しているのですが、朝の恋しさが尋常じゃないです…

ミックスゲーム連載企画第1弾はリミットホールデムです。

他のルールの戦略記事が読みたい方はこちら
まだ1記事目なのですが随時更新していきます。

 

 

このポーカー戦略 虎の巻では知識のバスケットボール(勉強していく上での大枠の知識)について扱っていきたいと思います。
知識のバスケットボールとは我が親師匠であるzakiさんのツイートから引用させて頂いたものです。
この考え方はポーカー以外にも間違いなく役に立つので、ぜひ読んでみてください!

 

 


リミットホールデム

最も大きなボール

早速ですが、最も大きなボール(大元となる戦略)から行きます。

 

 

 

ノーリミットホールデムはレイズレンジを強いのと弱いので両極化させる。リミットホールデムは強いのから順番に。

 

 

時間が無い方はこれだけ覚えて返っていただければ大丈夫!

それではこれからもう少し細かいところを説明していきます。

 

ルール

まずはリミットゲームについてなのですが、名前の通りベットの金額に上限があるゲームです。
細かく分けるとポットリミットフィックスリミットがあります。

今回解説していくリミットホールデムは フィックスリミットのゲームなので、ポットリミットについては別の機会に取っておきましょう!

 

 

フィックスリミットはベットの金額が決まっているゲームで、スモールベットビックベットがあります。
金額は1スモールベット=2ビックベット

リミットホールデムではフロップまではスモールベットの金額を、ターン移行はビックベットの金額をベットすることが出来ます。

ビックベット、スモールベットについて詳しくはこちら!

 

 

また各ラウンドでそれぞれのプレイヤーがベット出来る回数も決まっており、地域によって異なり
LAは4bet、ラスベガスは5betまでベット出来ます。

 

 

フロップやターンについてわからない人はこちら

 

 

ノーリミットホールデムとの違い

当たり前ですが、ベットとレイズ額が違います笑
これによって戦略が大幅に変わっていきます。

ベットの額が固定だと、単純に動く金額が少なくなります。

 

 

つまり1回のチャンスで取れる金額が小さくなるということです。

そうなってくるとノーリミットで最初は弱いけれど引いた時にたくさん取るタイプのハンド、いわゆる投機的なハンドであるスモールポケットや、スーテッドコネクターの価値はリミットでは下がります

 

 

そしてポット(賭け金)に対してのベットの割合(比率)が下がります。
降ろせることも降ろされることも減ります。
そうなってくると本来のエクイティが実現されやすくなります

 

 

また上記2つの変化によって投機的なハンドとは逆に価値があがるハンドもあります。

 

 

例えばA9oのようなハンドはノーリミットホールデムでは期待値がマイナスなためポジションが悪い所からは(ポジションとは?)フォールドしましょうと言われていたと思います。

しかしながら、ドミネイトによって受けるマイナスの影響が少ない(大きくペイオフしてしまうことが少ない)のでハンドのエクイティが高いものは単純に期待値プラスになります。


 

実際のプレイ

ここからは実際どの様にプレイしていくかを書いて行きます。
今回は知識のバスケットボールなので、あまり複雑な戦術については触れませんが各ラウンドにおける基本的な考え方について触れていきます。

 

 

オープンレンジ

オープンレンジはコレがおすすめらしいです。

オープンレンジやポジションについてわからない方はこちら

UTG

LJ

HJ

CO

BU

SB

BB defense

 

ハンドのエクイティ第一のハンドセレクションで、BBはほとんど降りないのが分かりますね!

 

 

プリフロップ

リミットホールデムにおいて、ブラインド以外のポジションではプリフロップのコールは基本的には不要です。

理由を理解するために、まずノーリミットホールデムでコールする理由から考えていきましょう。

 

 

ノーリミットホールデムでコールする理由はかんたんに言えば、”フォールドするにはもったいないけれど、レイズするほどではない”からです。

少し難しく言うと、

 

 

 

・相手のハンドレンジに対してエクイティが低いがインプライドオッズで回収できそう
・レイズしたらリレイズされることによってエクイティを捨てさせられる可能性がある

 

 

からということ。

リミットホールデムではどちらも該当しません。
インプライドオッズは回収できないし、ポットオッズ的にも3ベットしたら4ベットには降りません(オープンも3ベットにほとんど降りませんが笑)。

 

 

以上の事を踏まえると、前にオープンレイズが入っている状態で取るべき行動は1つですね?

そう、エクイティの高いハンドで3BET!3BET!3BET!
ノーリミットホールデムでオープンレイズするような感覚で、3ベットしていきましょう。

 

 

コールしたら起こるマイナスなこと

ちなみにリミットホールデムでコールするとどういう悲しいことが起こるでしょうか?

 

 

そう、ほぼ確実にマルチウェイになります

 

 

あなたがUTGのオープンに対して、BUでコールしたとしましょう。
その瞬間、BBのポットオッズが無茶苦茶良くなります。

 

 

BBは1sbで

UTGオープン:2sb+コール:2sb+SB:0.5sb+BB:コール2sb=6.5sb

を取りに行けます。
必要勝率15%;

降りるハンドを探す方が難しいですね笑
更にBBの立場からすると、ノーリミットではないので

 

 

 

1.ポジションの優位性が小さくなる(エクイティがリアライズされやすい)
2.マージナルなハンドで参加してもドミネイトへのペイオフが少ない

 

 

という点でもコールレンジを広げやすいです。

 

 

(これは裏返せばノーリミットでエクイティが足りていてもコールしてはいけない状況が多い事の説明になります。)

 

 

以上の理由からかなりの確率でコールしてくるブラインドを3ベットする事によってキックアウトしたいのです。
2sbに3sbのベットでSB+BBの1.5sbをデッドマネーに出来たら美味しいですよね。

 

 

BBディフェンス

プリフロップの最後はBBディフェンスについてです。

 

 

めっちゃ広いです。
理由は上で書いた

 

 

 

1.ポジションの優位性が小さくなる(エクイティがリアライズされやすい)
2.マージナルなハンドで参加してもドミネイトへのペイオフが少ない

 

 

この2点です。

また基本的にヘッズアップの場合、BBはプリフロで3ベットしません
なぜなら

 

 

 

1.本来レイズするレンジはバランスされている必要があるが、それが難しい
2.ノーリミットに比べると取りこぼしが少ない

 

 

からです。
1はそのままの意味なのですが、2については少し解説します。

 

 

基本的な話ですがノーリミットホールデムで強い時にレイズする理由は、どのようなものでしょうか?
自分自身のハンドが強いので、基本はコールしてほしいからです。

 

 

また、相手にとって都合の悪いカードが出ることによって取り切れたものを逃してしまうからというのも当てはまるでしょう。
(heroAAvsQQでフロップにAKが落ちたら相手が降りてしまうかもしれませんよね)

 

 

リミットホールデムではこれらのリスクが非常に少ないのです。
フロップ以降のベットに対するポットオッズは非常に良い(5.5sbに対して1sb)ので少々のスケアカードでは相手も降りません。

 

 

またフロップの項で詳しく書くのですが、リミットホールデムはCB率(CBとはこちら!)が非常に高いです。
なので、相手から取れる額だけで見ると3ベットにコールされてフロップのベットで4ベットとプリフロでレイズにコールフロップでチェックレイズで4ベットの差があまりありません。

 

 

 

レイザーから取れる額
3betcall(3sb)+CBcall(1sb)=Raisecall(2sb)+CBへのRaiseへcall(2sb)

 

 

だったらUTGのレンジも強いので、フロップ見てからのほうが良いよねということです。

まとめるとプリフロップはOpenRaiser(最初にレイズをした人)vs3beterかOpenRaiservsBBcallが基本ということですね。

 

 

フロップ

フロップ以降の一番特筆すべき点はポットに対してベットが非常に小さいということです。
つまり非常にポットオッズが良くなります。

 

 

基本的にノーリミットホールデムに比べるとアクションのレンジが広がります(ブラフもバリューも)。

それでは具体的にどう変わっていくのかを見ていきましょう。

 

 

CB

まずは1番基本的な戦略CBについてです。
SRP(シングルレイズドポット=3betが入っていないポット)でのCBでは

 

 

 

プリフロのポット5.5sb+相手のベット1sb+自分のベット1sb=7.5sbを1sbで取りに行くので必要勝率13%

 

 

メイドハンドはほとんど下ろせないでしょう。
しかしながらベットが小さいということは、必要なブラフ成功率も下がるということです。

 

 

またリミットゲームの特性によりシンバリューベット的なCBが多くなります
どういうことかと言うと、レイズの額が小さいのでCBに対するレイズで降ろされてしまうリスクが少なくマージナルなハンドでのベットをすべき場面が増えます。

ノーリミットホールデムで同じことをしようとすると、相手の広いレイズに対応するのが大変そうですよね。
リミットではそういう心配も無いので、しっかりバリューベットしていきましょう。

 

 

ドンクベット

リミットホールデムではドンクベットが増えます。(ドンクベットについてはこちら!)

理由としては

 

 

 

・ポジションの優位性が小さいのと、参加しているハンドが偏っているのでボードによってアドバンテージの変動が大きい

・基本的にはチェックバックするけれど、ベットにはコールするハンドからバリューを逃さない

・レイズされたとしてもポットオッズ的に降りなければ行けないリスクが少ない

 

 

からです。

例えばUTGオープンBBコールしたとき、UTGはこのレンジですよね(レンジの画像を入れる)

 

 

ということはローボードだとオーバーペア以外はハイカードしかありません。
そういう時は上記3つの理由でBBからドンクベットが多くなります。

 

 

チェックレイズ

CBが増えるのでチェックレイズも有効な戦術となっていきます。
相手のベットにマージナルなハンドが多く含まれるので、チェックレイズを活用してシンバリューを取っていきましょう。

 

 


 

まとめ

ターン、リバーの戦術は知識としてはソフトボール位のものかなと思っているので、今回の記事はここまでとします。

振り返りになりますが、大元の大きなボールは

 

 

 

ノーリミットはレイズレンジを強いのと弱いので両極化させる。
リミットは強いのから順番に。

 

 

です。

もう少し小さいボールは、

 

 

 

・ポジションの優位性が小さい
・レイズが小さいので降ろされるリスクが小さい
・以上の理由からエクイティが実現しやすいので、プレイアビリティ<ハンドのエクイティ

 

 

になります。

ノーリミットホールデムに比べると圧倒的にシンバリューが大切になってくるのも特徴だと思いますし、シンバリューへの理解はノーリミットホールデムでもかなり役立つはずなので頑張りましょう!

 


読んでくれてありがとうとうございました!

 

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