ひよっこデータアナリスト 奮闘日記④ ~PV数を上げるための施策と分析の整理について~

こんにちは。
ベンケノです。

 

分析の仕事をしていると
「PV数上げてよ!」
「ブログからお店に流入するように改善してほしい。」
「○○の施策・広告を打ったから、どのくらい効果出たか見てほしい。」
などといったことをよく言われ、
施策と分析が煩雑することが度々あります。

 

今回は、PV数を上げるための施策と分析(効果検証)の整理について説明します。

はじめに

分析の仕事をしていく上で、最終的なゴールは以下だと考えます。

①PV数を上げる
②コンバージョン率(会員登録数や購入数等)を上げる

 

上記の数字を上げるために、施策を打って、分析し、改善策を打つ、基本はこの繰り返し。
よく経験するのは、施策を打つだけで終わり、分析だけで終わりなど、PDCAのサイクルがしっかり回っていない。。
また、KPIの設定がいまいちで、施策の効果が良く分からない。。。

 

そんなときに、頭の整理として私が良くやっている方法を書いていきます。
今回は分かりやすくするために、ECサイトを例にとって解説していきます。

 

これからの説明を表にするとこんな感じです。

ユーザ層 リーチ
方法
目的 着地 KPI
知らない層 ・SNS
・広告
・サイトの認知
・認知範囲の拡大
・SNS投稿に対する反応
・広告のクリック
・エンゲージメント数
・クリック数
知っている層 ・SNS
・ブログ
・サービス内容、商品の認知
・内容、商品の体感シェア
・SNSからの流入
・ブログからの流入
・サイトの訪問数
・流入数
ファン層 ・メルマガ
・@LINE
・特典情報の発信 ・購入
・口コミの投稿
・購入数
・投稿数

ユーザー層を分け、伝えたいものを明確化

まずは、ユーザー層を大きく3つの層に分けて、施策・分析をしていきます。

1:知らない層・・・・サービスの存在自体を知らない
2:知っている層・・・一度でもサイトに訪れたことがある人
3:ファン層・・・・・一度でも購入をしたことがある人

 

▼各層に対してやっていくこと
1:知らない層

・サービスを知ってもらうこと
・認知範囲を広めること

   
まずは、サービスを知ってもらわなければお話になりません。
なので、目的としては、拡散がメインになっていきます。
 

2:知っている層

・商品について知ってもらうこと
・購入したことで得られた効果(口コミ)

   
サービスは知っているけど、一度も購入に至っていない人が対象となります。
ここでは、サービスについての情報を出し、どんなサービス・商品があるかや、体験・購入したことによりどんな効果があったか。
口コミは、最後の後押しに非常に有効のため、そういった情報を届けていきます。

  
3:ファン層

・お得な情報、特典を知ってもらうこと 

 

本当は、購入頻度や価格で分けられるライト・ミドル・ヘビーファンでもっと細かくしたほうが良いのですが、今回は一括りで考えていきます。どのサービスにおいても、ここのァン層をいかに作ることが本当に大切だと思います。
繰り返し何度も使いたくなる情報を届けることや、仕組みを作ること。(ここは余裕があればですが)

 

仕組みについては、楽天カードなどのクレジットカードが上手ですね。使えば使うほど、ランクが上がるし、上がると特典が増える♪
どうせお金を払うなら、楽天カードを使おうとなります。(まんまと術中にはまっているベンケノw)
ここを話すと長くなるので、割愛しますが、
さらに、一本柱ができるとどんどん他の柱が立てやすくなります。

リーチ方法を考える

ユーザー層を分けたら、次はそれぞれの層に効果的なリーチ方法を考えます。
情報過多の時代、いかに情報を効果的に届けることがキーになってくると思います。(これがなかなか難しいのですが。。。)
大体以下のようなリーチ方法をすることが多いです。

 

1:知らない層

・SNS
・広告(リスティング等)
・著名人のブログや有名なメディアに掲載

   
拡散を重点に置くため、露出が高くなるように情報を発信していきます。
SNSは、ハッシュタグを効果的に使っていきます。
   
2:知っている層

・SNS
・ブログ

  
知らない層へのリーチとあまり変わらないと思いますが、よりユーザーに近いところに情報を届けていきます。
   
3:ファン層

・メルマガ
・@LINE

   
   
より適切なタイミングで、詳細の情報を届けていくことを重点に置いていきます。
この辺りは、Amazonが上手だと思います。
どういったアルゴリズムを組んでいるのか、本当に知りたいです。

着地・KPIの設定

ここから分析寄りの話になっていきます。
施策を打つならば、どこに着地をさせていくかを明確化にしていく必要があります。ここが曖昧だと、効果検証や改善策も曖昧になっていき、施策にかけるお金・労力が無駄になりがちです。
各施策がどの層に向けて行われ、どの数字を達成していく必要があるのかを以下に書き出してみました。
 
1:知らない層

【着地】
 ・SNS投稿に対する反応
 ・広告のクリック
【KPI】
 ・SNSフォロワー数、いいね数
 ・広告のクリック数
 ・サイトの検索数、掲載順位

 

上記でも記載しましたが、まずは認知してもらうこと。
ユーザーが反応している数をKPIにして、数字を追っていけばより良い拡散に繋がっていくと思います。

 
2:知っている層

【着地】
 ・SNSからの流入
 ・ブログからの流入
【KPI】
 ・サイトの訪問数
 ・SNSからの流入数
 ・ブログからの流入数
 ・会員登録数

 

知っている層に対しては、サイトといかに繋がっている数をKPIにしていきます。

 

3:ファン層

【着地】
 ・購入
 ・口コミの投稿
【KPI】
 ・購入数
 ・サイト名または商品名のハッシュタグでの投稿数
 ・口コミでの投稿数

 

ファン層に対しては、サービス・商品をいかに好きになってもらえたかの数をKPIにしていきます。
ここが増えれば、こちらから広告しなくても勝手に広がっていきます。

さいごに

ユーザー層を分けて説明しましたが、実際のところはっきりとした線引きはありません。
ただ、その施策がどの層に向けて行うかは把握することができ、施策が効果的だったか否かはしっかり分析していく必要があります。
今回は、どういった層にはどういったKPIを設定していくことが良さそうかを説明させていただきました。
もちろん、より効果的な施策・分析はあると思いますので、ぜひデータを積み重ねていき、ご自身のノウハウとして活かしていただければ幸いです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。