
Cloudflareを使用してGitLab Pagesで独自ドメインを設定する
GitLab Pagesで独自ドメインを設定していきます。
前回の記事でGitLab Pagesを使用して、ページを公開するところまでいきました。

ページを公開した状態では、URLが「https://xxxxxx.gitlab.io」というように、「gitlab.io」というドメインになってしまうので、独自ドメインを使用できるようにします。
今回は「Cloudflare(クラウドフレア)」というサービスを利用します。
「Cloudflare」を利用する理由は、無料でSSLが利用できて、なおかつ簡単に設定できるから、という理由です。
Cloudflareの登録
まず、https://www.cloudflare.com/a/sign-up よりアカウントを作成します。
「Email」と「Password」を入力して「Create Account」ボタンをクリックします。
アカウントの登録は以上で完了です。 次からドメインの設定になります。
Cloudflareでドメインの設定
WEBサイトのドメインを入力して「Add site」ボタンをクリックします。
DNSのスキャンが始まります。「Next」ボタンをクリックして次に進みます。
プランの選択画面になります。 独自ドメインを設定するだけであれば無料プランで構わないので、「FREE」を選択し、「Confirm plan」ボタンをクリックします。
内容の確認になるので、「Confirm」ボタンをクリックします。
ドメインとGitLab Pagesのページを紐付けるために、AレコードもしくはCNAMEを設定しますが、本記事ではCNAMEで設定します。
以下のようにCNAMEを設定します。
- Name:取得済みの独自ドメイン
- Value:GitLab PagesのURL(xxxxxx.gitlab.io のような形式)
CNAMEの入力が完了したら、一番下の「Continue」ボタンをクリックします。
ネームサーバーの変更を促されます。 今回の記事では、ドメインを「お名前.com」で取得しているので
- 「03.dnsv.jp」と「01.dnsv.jp」⇒「kari.ns.cloudflare.com」「wanda.ns.cloudflare.com」に変更
- 「02.dnsv.jp」と「04.dnsv.jp」⇒ 削除
と言われています。
この内容を控えておいて、ひとまず「Continue」ボタンをクリックし、設定を完了します。
ネームサーバーの設定
Cloudflareで変更を促されていたネームサーバーの変更を行います。
本記事では「お名前.com」での手順を記載します。
「お名前.com」にログインし、「ネームサーバーの変更」をクリックします。
変更対象のドメインをチェックし、「他のネームサーバーを利用」タブをクリックします。
プライマリネームサーバーとセカンダリネームサーバーに先ほど、Cloudflareの画面で表示されていた「wanda.ns.cloudflare.com」「kari.ns.cloudflare.com」を入力し、「確認画面へ進む」ボタンをクリックします。
SSL証明書の作成
続いて、SSLを利用可能とするために、SSL証明書を作成します。
CloudflareのCrypto画面を開き、「Origin Certificates」にある「Create Certificate」ボタンをクリックします。
「List the hostnames」のところにドメインが初期表示されます。 ドメインの内容を確認して、「Next」ボタンをクリックします。
これで証明書の文字列が生成されます。 「Key format」はデフォルトのPEMのままとします。
「Origin Certificate」 「Private key」 この2つを後で使うので、コピーしておきます。
SSL証明書をGitLab Pagesに設定
GitLabのページを開き、「Settings」→「Pages」をクリックし、Pagesの設定画面を開きます。
「New Domain」ボタンをクリックします。
以下のように入力します。
- 「Domain」:設定したいカスタムドメイン
- 「Certificate (PEM)」:先ほど Cloudflare で作成したSSL証明書の「Origin Certificate」の文字列
- 「Key (PEM)」:先ほど Cloudflare で作成したSSL証明書の「Private key」の文字列
「Certificate (PEM)」「Key (PEM)」の文字列は、「—-BEGIN CERTIFICATE—-」などの文字を含めて全部コピペします。
さらにCloudflareの証明書の文字列が必要になります。
「CloudFlare’s Origin CA — RSA Root」というものです。
以下の文字列(CloudFlare’s Origin CA)をコピーします。
—–BEGIN CERTIFICATE—– MIID/DCCAuagAwIBAgIID+rOSdTGfGcwCwYJKoZIhvcNAQELMIGLMQswCQYDVQQG EwJVUzEZMBcGA1UEChMQQ2xvdWRGbGFyZSwgSW5jLjE0MDIGA1UECxMrQ2xvdWRG bGFyZSBPcmlnaW4gU1NMIENlcnRpZmljYXRlIEF1dGhvcml0eTEWMBQGA1UEBxMN U2FuIEZyYW5jaXNjbzETMBEGA1UECBMKQ2FsaWZvcm5pYTAeFw0xNDExMTMyMDM4 NTBaFw0xOTExMTQwMTQzNTBaMIGLMQswCQYDVQQGEwJVUzEZMBcGA1UEChMQQ2xv dWRGbGFyZSwgSW5jLjE0MDIGA1UECxMrQ2xvdWRGbGFyZSBPcmlnaW4gU1NMIENl cnRpZmljYXRlIEF1dGhvcml0eTEWMBQGA1UEBxMNU2FuIEZyYW5jaXNjbzETMBEG A1UECBMKQ2FsaWZvcm5pYTCCASIwDQYJKoZIhvcNAQEBBQADggEPADCCAQoCggEB AMBIlWf1KEKR5hbB75OYrAcUXobpD/AxvSYRXr91mbRu+lqE7YbyyRUShQh15lem ef+umeEtPZoLFLhcLyczJxOhI+siLGDQm/a/UDkWvAXYa5DZ+pHU5ct5nZ8pGzqJ p8G1Hy5RMVYDXZT9F6EaHjMG0OOffH6Ih25TtgfyyrjXycwDH0u6GXt+G/rywcqz /9W4Aki3XNQMUHNQAtBLEEIYHMkyTYJxuL2tXO6ID5cCsoWw8meHufTeZW2DyUpl yP3AHt4149RQSyWZMJ6AyntL9d8Xhfpxd9rJkh9Kge2iV9rQTFuE1rRT5s7OSJcK xUsklgHcGHYMcNfNMilNHb8CAwEAAaNmMGQwDgYDVR0PAQH/BAQDAgAGMBIGA1Ud EwEB/wQIMAYBAf8CAQIwHQYDVR0OBBYEFCToU1ddfDRAh6nrlNu64RZ4/CmkMB8G A1UdIwQYMBaAFCToU1ddfDRAh6nrlNu64RZ4/CmkMAsGCSqGSIb3DQEBCwOCAQEA cQDBVAoRrhhsGegsSFsv1w8v27zzHKaJNv6ffLGIRvXK8VKKK0gKXh2zQtN9SnaD gYNe7Pr4C3I8ooYKRJJWLsmEHdGdnYYmj0OJfGrfQf6MLIc/11bQhLepZTxdhFYh QGgDl6gRmb8aDwk7Q92BPvek5nMzaWlP82ixavvYI+okoSY8pwdcVKobx6rWzMWz ZEC9M6H3F0dDYE23XcCFIdgNSAmmGyXPBstOe0aAJXwJTxOEPn36VWr0PKIQJy5Y 4o1wpMpqCOIwWc8J9REV/REzN6Z1LXImdUgXIXOwrz56gKUJzPejtBQyIGj0mveX Fu6q54beR89jDc+oABmOgg== —–END CERTIFICATE—–
コピーしたら、先ほど「Certificate (PEM)」の入力欄に入れた文字列の後ろに改行をいれて、「CloudFlare’s Origin CA」を貼り付けます。
「Certificate (PEM)」が下記のような感じになればOKです。
ここまで出来たら「Create New Domain」ボタンをクリックします。
作成が完了すると、以下のような画面になります。
この画面の指示にしたがってCloudflareのDNS設定画面でTXTレコードを設定する必要があります。
TXTレコードの設定
GitLab側から見ると、登録したドメインをそのユーザーが所有しているか分からないため、所有権の確認が必要となります。
上記のGitLabの画面で、「Verification status」のところに以下のような文字列が表示されています。
_gitlab-pages-verification-code.xxxxxxxxxxx TXT gitlab-pages-verification-code=xxxxxxxxxxxxxxxxxx
この情報をCloudflareに登録します。
Cloudflareの画面上部のメニューから「DNS」を選択し、TXTレコードを以下のように登録します。
登録が完了したら、GitLab Pagesの画面に戻ります。
赤くなっている「Unverified」ボタンをクリックします。 登録が正常に完了していれば、「Successfully verified」の文字が表示されます。
設定した内容が反映されるまで時間が掛かる場合があります。
SSLの設定
Cloudflareの画面上部のメニューから「Crypto」を選択し、SSLの設定を行います。 「Full」に設定しておきます。
あとは、設定したドメインが反映されるのを待ちます。
しばらく時間が掛かることもあります。
以上でGitLab Pagesで独自ドメインを使用することができました。
GitLab PagesやCloudflareを使用することで、ドメイン登録料は掛かるものの、それ以外は無料で独自ドメイン+SSLでページを公開することができますので、ぜひ利用してみてください。
参考
・公式ドキュメント(英語) https://docs.gitlab.com/ee/user/project/pages/getting_started_part_three.html
▼ 業務効率化代行サービス「カワリニ」
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