ウェブ解析士会議2019に行ってみた

ども~カンサイです!
今回ウェブ解析士会議に初参加してみました。
業界で噂になっているイベントに潜入してきました。
気になる会議の様子をお伝えしていきたいと思います。

会場の雰囲気や規模、イベントの内容について

●場所:ベルサール神田のイベントホール
●参加者:400名
●時間:13:00~18:45(約6時間) 懇親会が19:00~21:00
●参加費:一般20,000円 ウェブ解析士10,000円

3人テーブルがスクール形式でズラッと並んでいて、前の大きいスクリーンを見て講義を受けました。

 

カンサイが感じた素敵ポイント

 

 

その1「しっかり講義に集中できる」

スライドは、撮影もOKな上、殆どの講師の方がPDFを全て配布してくれるので、重要なところや心に残ったところだけをメモして、後は講師に集中することが出来る。

 

その2「全体感が分かる」

ちょっとした事ですが、会自体が長いので全体のおおまかなスケジュールが分かるのが嬉しい(^^)/
少しの心遣いが嬉しく感じる。結論あっという間の6時間だった。

 

その3「一体感がある」

講義を受けてすぐにnoteに投稿が上がったり、講義の感想等ツイートが盛り上がる。
感想のシェアや、隣通しで、課題に取り組むシーンもあるのだが、
投稿を講師の方がTwitterですぐいいねしてきてくれたりと、とにかくみんなが参加して盛り上げている感が凄いあるのと、アウトプットできるのが良いポイント。
そこにリアクションが来るとまたアツい!

※こぼれ話。
講義の最中にGoogle Formでアンケートを取っていたのだが、集まるのかな~と思ったら400名中350名程が回答するという!これはすごい!!
そして、ツイート#wacajpが日本のトレンドワードに一瞬のりましたwww(ウェブ解析士はウェブリテラシーも高いし、タイミング音も特徴的)

普通はセミナーや講義など、ノートにメモを取りませんか?私たちの職種の多くはPCにタイピングするのが主流です。

 

構成が面白い!!

 

腹が減り、うっかり天ぷら蕎麦を食べてしまったので、講義中眠くならないか心配していたが、そんなことは全くなかった…。
全ての講義が濃厚であっという間に感じた。

 

イベントの構成は、50分講義と20分のショートセミナーそして休憩の繰り返しで飽きさせない工夫に感じた。

勿論、学びたくて20000円も払ってきているわけで、眠るなんて勿体ないという気持ちはあるのだが、集中力には限界がある。
そこが、うまーく構成されていたので、疲れず最後まで集中できた。

 

チロルチョコまで準備されていて、脳を使って甘いものが欲しくなった時に調度良かった。

また講義の合間にすぐアンケートを取るのもなるほどなと思った。

 

アウトプットしやすいように刺さったキーワードを書いて、感想を書いて、評価を書くようなアンケートになっていた。
忘れないうちに感想を書けることと、アウトプットすることで整理されてそれがアンケートにも反映されるのがいい。

 

そして、講義の合間の休憩にはベストツイート賞が選ばれ、amazonギフト券3000円分がもらえたり、Google Home miniが貰えたりする。

講義の内容は同じものが一つもなく、全てが繋がっていてウェブ解析士だけはなく、マーケティングや、WEB運用、コンサルティングに必要な情報ばかりだった。
先ほどのタイムテーブルを見てもらうと分かるのだが、マーケティングから提案そして、デザインからの、レポート作成してプレゼンテーションという流れがしっかり組まれているのが分かる。

 

まとめ

 

・ 飽きさせないイベントの工夫は構成にある

・ アンケートやTwitterで参加者のアウトプットを促す

・ 講義は聞く順番も大事。

 

講義の感想と気づき

1 顧客心理を活用し、もっと「売れる」見せ方に~数字を上げる文章とデザインのコツ~

谷本理恵子さん

著書:プリンセスマーケティング~7つの大原則~
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☆女性には今の現実がフィクション。

☆悩みに訴求する→本来の自分を取り戻すというアプローチが響く。

☆決めてから買いたい男性と、試してみてから決めたい女性には、客観的情報よりも主観情報が響く。

 

<感想>

疑似体験をしてみたい!という女性心理が同じ女性としてすごく共感した。
シンデレラの物語になぞらえた例えが分かりやすく自身も、女性向けコンテンツをクライアントと作成しているのでとても為になった。

講義の途中で、女性の写真画像の比較が出てきた。
女性目線で見るとふたつの写真は全く違うのだが、男性の視点だと違いが分からないのという実験が衝撃的だった。
ひとつは自分に自信があり余裕に満ちている笑顔の女性で、もうひとつは男性に媚びるような笑顔の女性の写真だった。
隣に座っていた相方(男)は違いが分からないと答えた。「なんでわからへんねん!」と思ったけど、そういうものなのだなぁ。


2 ウェブ担当者の為のサイト集客マップ

平岡謙一さん  株式会社アクシス

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☆広告は目的によって成果指標が異なる事をお客さんに理解してもらう

☆メディアやSNSの入口と出口の設計をA4のマップにすることで、自分も顧客も整理されて分かりやすい。

☆ユーザー層ごとに流れを見える化(知らない人=認知促進/知っている人=連想強化/ファン=関係強化)

 

<感想>

A4の手描きマップ一枚が、お客さんとの関係まで強化するんだなと学びになった。
自分の整理と、相手の整理の為に描いてみたいと思った。
すぐに実務に使えるノウハウを落としてくれて参考になった。

特にSNSのコンサルをしていると、「これって意味あるんですか?」という質問はよくある。
認知度UPなのか?販促なのか?
何の為にやっているのか、目的をはっきりさせて、成果指標が混ざらないようにガイドラインを作ってあげるとお客さんの不安も解消できるんだと自信を持てた。


3 非デザイナーだからこそ知っておきたい。デザインの原理原則、差が出る着眼点

鷹野雅弘さん  株式会社スイッチ
著書:10倍楽するIllustrator仕事術

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☆デザインとはスッキリさせること(情報の取捨選択)

☆自分視点と神様視点と顧客視点を持つ

☆誰に何を届け、何を伝えたいのか、相手を先回りしておくこと

 

<感想>

自分視点/神様視点/顧客視点の話が印象的だった。

この3つはどういう視点かというと…

1)自分視点:所定の金額をお支払いします。
2)神様視点:所定の金額が支払われます。
3)顧客視点:所定の金額が受け取れます。

それでは、1)自分視点=新種のりんごをお届けします。

の場合、神様視点、顧客視点はどうなるんでしょうか、お隣の人と話し合いましょうというワークがあった。

2)神様視点:新種のりんごが届けられます
3)顧客視点:新種のりんごが受け取れます。

ま、凡人はこういう回答になるわけです。セオリー通りの型にはまり回答を待つ(笑)

この顧客視点というのは、受け取れます。も正解ですが…

3)顧客視点:新種のりんごが食べれます
3)顧客視点:新種のりんごが味わえます

りんごの蜜がジュワっする様子を表してもいいわけで…

これがデザインの本質であるという話。
受け手の状況や気持ちをいかに想像し、動かせるかがデザインにおいては大事だと改めて気づかされた。
文字で読んだり、聞いたりすると、「そんなまさか」と思うが、現場では一番大切な顧客視点が抜けがちだと思うので、
改めて見直すきっかけになった。
差を生むデザインって言うのは実は突飛な事ではなくて、顧客目線であること。


4 起業相手に仕事をするなら絶対に知っておきたいBtoBマーケティングの要請

枌谷力さん  株式会社ベイジ

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☆BtoBは信頼感が不可欠

☆言葉を磨く

☆BtoBは高額なのに、1年後、2年後にはじめて良さがわかるもの

 

<感想>

・呼ばれて会ったらコンペだった。
・なんどもプレゼンさせられる。
・見積もりが高すぎると言われた。
・コンペの勝率が低い。
・代理店の仕事しか来ない。。

これ全部経験してきたことだったので、冒頭からがっちーん掴まれた。
私が担当している仕事の殆どが、BtoBの為前のめりになって聞いてしまった。

BtoBに特化したWEB制作がいないと冒頭からかなり過激な発言で参加者を引き込みながら話を進めていた印象。
枌谷さんが「気の利いたアイスブレイクとか特にないんで…」って言ってたのも逆にかっこいいなと思った。

それなのに、枌谷さんの話術はとても共感を得るものばかりで、目線を合わせてくれていたからとても分かりやすかった。
枌谷さんのnoteもとても面白い。

「Amazonのプライムビデオが難しい」というおかんの言い分を聴いてみた

⇈この記事もむっちゃおもろくて親切と思いました。

講義の内容は、BtoBの話だったけど、1ユーザー(BtoC)を大切にしている枌谷さんだからこその伝え方だったと思う。


 

5 人を動かすためのレポート作成術

小川卓さん  株式会社HAPPY ANALYTICS
著書:ウェブ分析レポーティング講座

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☆クライアントは数値を見ても分からない。レポートの肝はグラフではなく文章

☆分析者の価値は人を動かす事ができたか

☆意思決定者は説明責任があるからこそ質問をする。その相手をサポートする

 

<感想>

「この施策どれくらい効果ありますか?」と聞かれた事は、WEBコンサルや、分析をやっていると少なからず経験があると思う。
頭の中で前例や他社比較でこれくらいかな?という数字があるが、約束は出来ない為、お茶を濁すような発言になってしまう。
数字が見えない中でこれを納得してもらわなくてはいけないのだが、それをどう相手に伝えて納得してもらうかと考えていた。

相手が説明するときにどんな情報があると嬉しいか、決断した責任をとれるかが大事と言われ、そこをイメージしながらクライアントを思い浮かべると、レポートで何を説明してあげるべきかが見えてくる。イメトレに繋がる講義だった。

アンケートを見ると、みんな「やってみないとわからない」と正直に言っていたりもするみたい。(ちょっと安心)

もう一つ、テクニックの話で、A少額プラン B高額プラン に対してCという超高額でやや無理のあるプランをもう一つ準備して間(中間のB)を取らせると手法は、日本人に向けたマーケティングでかなり効果的に感じた。AとBを比較したら絶対にAが売れてしまうのだが、Bを買わせる為に、Cを用意するというものだ。工夫や見せ方次第で可能性があるんだな。

 


 

6 確実に伝えるための超プレゼンテクニック

西野資哲さん  日本マイクロソフト株式会社

著書:プレゼンドリル

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FMで乃木坂と共演

☆人生はプレゼンの連続だ

☆Fact(事実)ではなくてOpinion(意見)

☆プレゼンはスライドを読むのではなく、視点誘導とブリッジ(橋渡し)

<感想>

「今回の資料は全員にお配りします。でもこの時間は今しかないので、前を向いてください」と冒頭から引き込み方がプレゼンのプロ!
それと、プレゼンの前提や、所作、スキルテクニックまで、試したくなるものばかりだった。

西脇さんのプレゼンそのものが、伝えている内容を生きているからこそ、伝わる。
ホラーストーリーと、シンメトリック・ブリッジ等テクニックやスキルも多かったが、終始目が離せなかった。

プレゼンテーションは子供の方がうまい。思春期になると、とたんに下手になるって話は感慨深いな。
大人になる程言いたい事が言えなくなっったり、忖度したり、伝え下手になっていくのだな。

西野さんの子供向けに書いたプレゼンドリル読んでみたくなった。
「だって、子供向けのプレゼンの本ないし、ブルーオーシャンでしょ?大人向けに書いた本にフリガナふればいいんだから。しかもそれは出版社がやってくれるから、僕は何もしなくていいし」っていう商売っ気をゴリゴリ全面に押し出している感じに笑ったwww

西野さんのプレゼンをプレゼントされ、プレゼンを磨きたくなる。そんな内容だった。

 


7 あしたのウェブ解析2020

江尻俊章さん  一般社団法人ウェブ解析士協会
Twitter

書き起こし内容をnoteにまとめてくれている窪田さん…。感謝。
https://note.mu/nozomukubota/n/n12e9e2dbc5da

 


一年間で功績を残したウェブ解析士に送られるアワードがあった。

その際のベストツイート賞に選ばれ、Google Homeを頂いた。
400人いる中での2名だったのですが、それがboostの二名だったことに驚きを隠せない。

ざっくり計算だと、15万分の1位の割合ww
えらばれたツイート↓

本当に#窪田さんおめでとう

休憩時間に窪田さんとお話しさせてもらった。とんでもなく頭の良い方。
そして、気さくで優しかった。

その後懇親会も参加して、講師の方や参加者の方と交流。
一番すごいと思ったのは、ウェブ解析士がコミュニティーになっていること。

AIに変わられる仕事と言ってしまえばそうなのだが、だからこそ今なのだ。という風な解釈もある。

皆いい人だった。来年も参加しよう。

 

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