
【ウェブ解析士×boost企画】ウェブ解析士リレーインタビュー”山内真由美氏”
ウェブ解析士×boost 企画のはじまり
ウェブ解析士とは
ウェブ解析士とは一般社団法人ウェブ解析士協会が認定する資格であり、事業の成果につなげるためにウェブ解析を実践する人材です。
ウェブ解析とは、デジタル化されたユーザーの行動を読み解き、情報の価値を知り、ビジネスに活かすための基礎技術です。
一般社団法人ウェブ解析士協会とは
事業成果につながるウェブ解析ができる人材(ウェブ解析士)の育成や、交流、ビジネスマッチングを行っており、協会のカリキュラムを受講した方は現在3万人を越え、海外にも進出しています。
そんなウェブ解析士協会代表の江尻さんと、boost代表の辻が、今後新しいプロジェクトに取り組んでいきます。
今回、プロジェクトの第一弾として、各業界で活躍されているウェブ解析士の方々を、boostがインタビューしていきます。
企画に全面協力してくださいました、ウェブ解析士協会の江尻さんをはじめとするスタッフの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
ウェブ解析士にインタビューしてみた。
第六回目は、地元の沖縄を拠点にフリーランスとしてウェブサイト制作やマーケティングなど、多方面で活躍されている 山内真由美さん にお話しを伺いました!
元々数字に弱かった山内さん。しかし解析をしていくうちに面白さに気づき、今では数字や意図を伝えられることで、ユーザー目線の施策を打ち出して行けるまでになったそうです。
ウェブ解析士マスターの資格は、2020年の4月に取得されています。
今回はご自身がサイト改善で行った施策なども余すところなく教えて頂きました!
ウェブ解析士を取ったきっかけはなんでしょうか?
山内「以前所属していた会社で、ウェブ解析に興味がある希望者にウェブ解析士の資格を取得できる制度がありました。
当時サイトデザインの他に、ウェブのディレクション業務も行っていたため、数字を見ながらお客さんに改善を提案したいと感じていたので良い機会だと考え、取得しました。」
エル「資格を取得させてくれる会社は貴重ですね!取得後に変わったことはどんなところでしょうか?」
山内「解析した数字を見ながら、デザインを検討している。と伝えると、相手に信頼してもらいやすくなりました。デザインする上で、ユーザー目線で作り・改善まで視野に入れて施策をクライアントに提案出来るのは大きいと感じています。」
ITの仕事に就こうと思ったきっかけはなんでしょうか?
山内「元々は絵を描く事が好きで、デザイン系の仕事がしたいと考えていたのと、パソコンを使う事も好きだったので、ウェブデザイナーを目指しました。HTMLを理解しだすとドハマリし、今では天職だと感じています!」
エル「天職だと感じるくらいに好きな仕事だと、モチベーションも違いますよね! 勉強は学校でされたんでしょうか?」
山内「那覇市がITを強化していくというプロジェクトがあり、そこで半年間ウェブサイトの仕組みやマーケティング・プログラミングを学び、15社ほどウェブ制作会社の面談を受けました。その後はインターンとして現場での実務で揉まれました。」
解析が出来ることで、どんなことが面白いと感じるでしょうか?
山内「やはり、ウェブサイト上でユーザーがどういう動きをしているのか?を追えるようになった事が面白いと思います。ウェブサイトでは閲覧したログが残るため、この人は次にどのページを見たのか?どんな傾向があるのか?を知ることが出来ます。」
エル「僕自身GoogleAnalyticsを見る事はあるのですが、具体的に活用出来ていません。勉強はしたがどう使っていくか迷っている方もいらっしゃると思うので、実際に活用していく上でどう考えたら良いでしょうか?」
山内「やはり実務にも活かせると感じられることだと思います。
例えば、そのサイトでのゴール設定が資料請求だったとした時に、そこまで辿り着いた人はどういう経路で辿り着いたのか?
実際に商品を売りたい場合、よく商品は見られているし、カートまでいったが離れた。など、その人はどういう経路を辿っているのかが分かれば、ウェブサイトの改善点が分かってきます。
つまりはマーケティングをしているので、ウェブに限らずリアルな店舗になってもユーザーが感じている事は同じです。
この人が知りたい情報はこれなんだと割り出せれば、リアルな店舗の導線や、出すべき情報にも提案が出来るようになります。商品やサービスを売っている営業マンにも活かせるものだと思っています。」
エル「確かにウェブだけではなくて、自分の業務にも活かせると思えることが大事ですね!」
今までで一番上手くいった施策があれば教えてください。
山内「今までで一番上手くいった施策だと、現在対応している病院のサイトになります。以前は、Google検索で7ページ目にあったサイトが、1ページ目に表示されるよう出来ました。狙ったキーワードでは1位もとっています。」
エル「Google検索を7ページ目から1ページ目に持ってくる方法は、記事を読んでいる方も気になるポイントだと思います。差し支えなければどんな施策だったのかお聞きしてもよろしいでしょうか?」
山内「施策として、職員の勤怠管理や情報交換が出来るページを作り、トップページから飛べるようにしました。病院では、外部に漏らしてはいけない情報が多いです。そのため外部に繋がるPCが限られている状態になり、内部の医師・看護師で交流が出来るスタッフ専用のページを作る必要がありました。
そこでトップページからのログインをする形を採用しました。登録している人は毎日アクセスすることになり滞在時間も増えて、検索順位が上がったという流れになります。」
エル「少し詳しく聞かせていただきたいのですが、何故滞在時間が増えるとGoogleの検索順位が上がるのでしょうか?」
山内「そこはSEO対策の部分になります。Googleでの検索順位を決める要因として、価値があるサイトか?と判断されるかが重要になっています。
アクセス数が多いか?リピート率が高いか?直帰率が低いか?滞在時間が長いか?などの要素が関わってきます。
今回の施策だと、職員が毎日使うことでアクセス数・リピート率も高く、情報交換なども行えるため直帰率も低くなったことで価値の高いサイトとして認識され、検索順位を1ページ目に持ってくることが出来ています。」
エル「とても分かりやすい話で、ウェブ解析士に詳しくない初心者の僕でも理解しやすいです。病院のサイトを担当されているということは、スタッフ専用ページ以外にも作成されているのでしょうか?もしよろしければ、そちらでも工夫した点など教えて頂きたいです。」
山内「こちらの病院は精神病院なのですが、採用ページを爽やかな感じに作成しました。そうすることで、転職を希望する方も明るい方が増えたり、看護師学校卒業する学生さんからも問い合わせが増えました。
他には、Facebookで発信する情報をスタッフにフォーカスさせたものにしています。どういった病棟なのか?スタッフへ取材したものをまとめて発信しています。それもあり、県外からの転職希望者や研修の依頼などもいただけるようになり、求人の面でもお役に立てていると思います。」
最後に今後の展望などお聞きしたいです。
山内「2つあります。1つ目は自分で講座を開きたいと思っています。ウェブ解析士マスターの資格を取ってから、有難い事にウェブ解析士向けの講座をするようになり、人に教えるのが楽しくなってきました。
そこで、実務での経験や事例を活かしつつ、デザインやコーディングには解析が深く関わっていることを伝えていきたいです。またマーケティングの観点も取り入れることで、様々な角度からウェブ解析士を絡めた講座にしたいと考えています。」
エル「今回山内さんが行ってきた施策の具体的な部分まで聞けて、持っている引き出しが多いと感じました!そんな方に教えて頂けたら実際に自分が解析して作成に繋げるイメージが沸きそうです!2つ目はなんでしょうか?」
山内「友人7人と共同で会社を作る予定があり、そこでも教育事業が出来たら良いなと思っています。中高生に対して今持っているウェブ制作の知識やノウハウを教えることで、沖縄県のウェブ制作の底上げが出来たらと考えています。」
山内さん、本日はありがとうございました!
今回のお話はウェブマーケティングの初心者の僕でも、解析を学んだあとのイメージがしやすく、とても理解が深まりました。
具体的な施策を聞けたことで、山内さん自身が持ってらっしゃる引き出しや、ノウハウの部分の深さを知ることも出来ました。
やはり、インターンから現場で学び続けてきた方の知識というのは、実践でも役に立つ事ばかりだと感じます。
これからは山内さんのオリジナル講座も開催していくとのことです。
是非興味が出た方はこちらのリンクからお申込みください!
山内さん講座リンク
山内さんのウェブ解析士のページ、フリーランスのサイト「M DESIGN LABO」と、SNSのリンクを下記に残しておきます。
特にM DESIGN LABOでは、山内さんが実際に担当されたWEBサイトなども載っていますので、是非アクセスしてみてください!

普段はゲーム開発に携わるフリーランスプログラマのエルです!
不思議なご縁から、今はインタビューの記事を中心に書かせていただいております。
職場の業務効率化をサポートする「カワリニ」というサービスも扱っておりますので、もし職場の作業効率が悪いかも?と感じていたり、実は相談したいことがあった!等、ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
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