
【NHKマイルカップ2020】ラウダシオンが父リアルインパクトの雪辱を果たす
※レース画像をJRA公式ホームページから引用
競馬大好きエンジニア、ベルトトルトです。
2020年5月10日、東京競馬場でNHKマイルカップ(芝1600m)が行われました。
2020年のNHKマイルカップを制したのは、ラウダシオン
競走成績:7戦4勝(2020年5月10日現在)
ラウダシオンは、単勝9番人気と低評価を覆しての勝利となりました。
過去の戦歴は、重賞では前走のファルコンS(G3)の2着が最高だったため、そこまで人気にならなかったのかもしれません。
終わった後に前走を振り返ると、ハイペースを先行して2着だったので、強い競馬でしたね。
今回のレースも強かったなと思います。
ラウダシオンの血統
父:リアルインパクト
母:アンティフォナ
母の父:Songandaprayer
血統表は以下の通り。
引用元:netkeiba.com
父リアルインパクトの産駒は、今回の勝利で重賞初制覇、G1も初制覇ということになりました。
そして、リアルインパクト自身も2011年にNHKマイルカップに出走していて、結果は3着だったため、9年の時を経て、父リアルインパクトの雪辱を果たしました。
父親が勝てなかったレースを子供が制す、というのは感動しますね。
レース映像
ラウダシオンは11番(緑色の帽子)です。
レース時計は1.32.5で、前半600mが34.1、前半800mが46.0でした。
前半のペースを見ると、ちょっと早めのペースに感じますが、この日の東京競馬場は強風で、多少なりとも影響があったと感じます。
スタートからの向こう正面が追い風、最後の直線が向かい風となっていたようです。
向こう正面は追い風の影響で、時計だけ見ると早めですが、馬の体感は余裕のあるペースだったのかもしれません。
ラウダシオンは道中2番手で楽な手応えで追走できたのが良かったのかなと思います。
最後の直線は、馬場が内側有利で前残りにもなっていたようですが、強風の影響もあったのか、外から差せる馬が全くいなかったですね。
そんな中、ラウダシオンは、直線半ばで2着のレシステンシアを交わした辺りの手応えがすごく良く、先行押し切りで強かったです。
ラウダシオンは最後の直線の入り口では逃げていたレシステンシアの直後2番手。
以下、赤矢印で示した、緑色の帽子です。
逃げていたレシステンシアをマークして、直線でしっかり交わすという競馬でした。
ラウダシオンのスピードが際立つレースでしたね。
そして、逃げている馬をマークしながらしっかり交わすというのは、ジョッキーも上手い乗り方だなと思いました。
以下が最後の直線入り口からのレース映像です。
他の馬に勝るラウダシオンのスピード
ラウダシオンの勝因の1つは、やっぱりスピードかなと思います。
スピードがある馬は純粋に強いですね。
スピードについては、今回のレースでも強さを見せたのですが、より強いなと思うのが前走のファルコンSです。
先ほど少し書きましたが、ファルコンSは、ハイペースを先行しての2着で強い競馬でした。
ファルコンSは1400mのレースで、前半600mが33.8でハイペースでした。
しかも、馬場が重馬場だったので、これで先行して2着は強いなと思います。
逃げていた馬や他に先行していた馬は、軒並み直線で失速でした。
ファルコンSの映像は、JRA公式のレース結果ページで見れます。
JRA公式のファルコンSレース結果
ミルコ・デムーロ ジョッキー
ラウダシオンの鞍上はミルコ・デムーロ ジョッキーです。
引用元:JRA公式ホームページ
1994年イタリアデビューで、1999年からJRAの短期免許制度を利用しJRAでも騎乗しています。
2003年にはネオユニヴァースで皐月賞を制し、日本のG1初制覇。
ネオユニヴァースはダービーも制し、2冠馬となりました。
2011年にはネオユニヴァースの子のヴィクトワールピサでドバイワールドカップを優勝。
世界のレースの中でも指折りのビッグレースを勝利となりましたが、何よりも東日本大震災から2週間後の勝利であったため、とても感動する勝利でした。
2015年にはJRAの騎手免許試験に合格し、同時に合格したルメールジョッキーと共に、外国人として初めてJRAのジョッキーとなります。
その後は大活躍していて、2020年5月10日現在、G1は32勝(地方、海外除く)。
2020年現在、G1で未勝利なのも、以下の4レースとなり、完全制覇するのがいつになるのか楽しみです。
- 天皇賞・春
- ヴィクトリアマイル
- 秋華賞
- 阪神ジュベナイルフィリーズ
今回のNHKマイルカップは、2019年のアドマイヤマーズでの勝利に続いて、2年連続の勝利となりました。
マル外ダービーと言われていたNHKマイルカップ
前々日の金曜日、Twitterである言葉がトレンド入りしていると、ギルドプロジェクトのメンバーから教えてもらって知りました。
その言葉とは「#競馬死語コンテスト」
そして、僕がパッと思い浮かんだのが「マル外ダービー」という言葉でした。
マル外ダービー#競馬死語コンテスト
明日は #NHKマイルC なので😀
エルコンドルパサーなど外国産馬はダービーに出られなかった😢
ダービーが外国産馬に開放されたのがクロフネの時の2001年か
思えば20年くらい経って、競馬も大きく時代が変わったなあ🤔
— ベルトトルト@リモートワークのWebエンジニア (@bertolt198) May 9, 2020
NHKマイルカップは2020年で25回目。
第1回は1996年、当時、外国産の馬はダービーなどに出走できませんでした。
そういった外国産馬の目標にもなるように、と誕生したのがNHKマイルカップ。
始まった頃は、こぞって有力な外国産馬が出走していたため、外国産馬が上位を独占なんてこともありました。
外国産馬のことを「マル外」と呼ぶことと、ダービーが3歳馬のチャンピョンを決めるレースなので、「マル外ダービー」と呼ばれていました。
そこから20年余り経ち、日本産馬のレベルは本当に高くなり、「マル外ダービー」という言葉は、いつの日か死語になっていました。
2020年勝ったラウダシオンも日本産馬です。
日本産馬のレベルは本当に高くなってきていると思いますし、日本産馬が海外のレースで勝つことも増えてきています。
そこには、馬主、牧場の関係者、調教師、ジョッキーなど、競馬に関係するみなさんの努力の結晶で、他のスポーツと同じように、日本が世界を相手に戦える状況になってきているのだと思います。
日本の馬が世界のビッグレースを制す姿を、もっと見たいなと改めて思うきっかけになった、マル外ダービーのNHKマイルカップでした。
ラウダシオンも父リアルインパクトのような息の長い活躍を期待
次はどのレースに出走するのか分かりませんが、今後は古馬との戦いになっていきます。
ラウダシオンの父リアルインパクトは、NHKマイルカップの後、3歳で安田記念に出走し、見事に勝利。
その後は7歳まで息の長い活躍をし、オーストラリアのG1も勝っています。
ラウダシオンはNHKマイルカップの勝利でマイルでも活躍できそうですし、スプリントでもスピードが生きるような気がします。
ラウダシオンの今後の活躍を期待しています。
▼JRAの情報は以下をご覧ください
JRA公式ホームページ
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好きなことでサービスやアプリを作りたい。
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